テレビドラマが好きな人はたくさんおられるのではないでしょうか。多くのテレビドラマは３ヶ月ごとに交代します。一年で４クールというのが大まかな流れです。ですがＮＨＫなどでは１年クールという長期間に渡るドラマもあり、とても見応えがあります。今回の特集ではクレオパトラな女たちというドラマについてお伝えしていきまょう。このドラマは「クレオパトラ」とタイトルにもあるように「美」をテーマとして扱う見応えのあるドラマです。
クレオパトラな女たちは毎週水曜日に放映されます。水曜日というのはいかにも良い曜日です。月曜日は一見、テレビドラマの花形のように見えて、実は最近では高い視聴率が取れない枠だと業界内では囁かれています。それは、以前と現在では働く人たちのライフスタイルが大きく変わってきていることが、その大きな理由として挙げられます。つまり、以前だと月曜日はマンデーブルーと言われるように、気分的にいまひとつ盛り上がりづらい曜日です。遊びに行ったり、外食をすることもほとんどありません。そうなれば帰宅後にテレビを観るのがささやかな楽しみという人が多かったのです。
そういう状況の中で月曜日のドラマはゲツクなどと呼ばれ、高い視聴率を稼ぐドラマ枠として世間の人々の注目をあつめたものでした。ではなぜクレオパトラな女たちが多くの人々の注目を集めたのかというと、それにもちゃんと理由があります。
先ほどのゲツクのドラマがもてはやされるような状況も変わり、世の中は不況で週末だといっても遊びに行ったり、外食をしたりといった習慣はめっきり少なくなりました。そのような状況では月曜日だからといって、とくにブルーな気分というわけではなくなりました。そういう意味では水曜日辺りにドラマを観たり、静かに過ごすという人が多くなってきているのが現状です。クレオパトラな女たちが多くの人に人気のドラマになるのにはそういった事情も関係してきています。
テレビドラマの枠は、今では曜日ごとに大まかな設定があります。クレオパトラな女たちの場合では「水曜ドラマ」に属するわけですが、クレオパトラな女たちは、水曜日ドラマとしての大まかなトーンを守りつつ、そこに「美」という独自のキーワードを設けています。そして内容的には、美しさを競い合う人々による人間模様を大きな主題にしています。