前回のページではクレオパトラな女たちというドラマについて、どういったドラマなのかについて、内容に触れる前に、ドラマの「カテゴリー」について簡単に説明しました。クレオパトラな女たちはコメディであり、そこにヒューマンドラマ的な要素を加味したヒューマンコメディというジャンルに属するドラマです。なかなかヒットの少ないジャンルですが、そこにあえてチャレンジしているのは主演俳優である佐藤という俳優の特性を活用したことによって、他にはない新鮮な面白みを持ったドラマとして成功する理由となりました。それでは今回のページでは、クレオパトラな女たちに登場する人物たちの人物相関図についてご紹介していきましょう。
クレオパトラな女たちに登場する人物たちは非常にイキイキとしていいます。それは製作スタッフがとても優秀であることが最大の理由として挙げられます。その中でも特筆すべきは脚本家に大石氏を迎えたことです。大石氏はこれまでも名作ドラマをいくつも手がけ、それらほとんどのドラマをヒットさせているヒットメイカーです。
大石氏によって魂を吹き込まれたクレオパトラな女たちというドラマは、「美」というテーマに向けて、複雑な人間模様も含め非常に豊かな要素をドラマの中に盛り込まれています。そのひとつの例をここに挙げておきましょう。
ドラマのテーマとしてたびたび出てくる「美」ですが、それは主人公の職業が美容形成外科であることにも現れていますが、それと同時にもっと深遠な部分でも響いてきます。美と対極にあるもの、それは「醜」とも言えますが、もっと深く掘り下げるとそれは衰えや滅び行くものとしての人の人生になぞらえていくと、美と対極にあるものは「老い」と言えます。大石氏は表面上で面白おかしく、美をテーマとして扱いながら、その向こう側に垣間見えるものとして「老い」をきちんと描くことでクレオパトラな女たちというドラマに深い味わいを与えています。
本当の美しさは何か、そして老いとは全ての人に訪れるものであり、老いへの恐怖を人はどう克服することができるのかということがクレオパトラな女たちというドラマのひとつの大きなテーマなのです。次回のページでもっと詳しくお伝えしていきましょう。