クレオパトラな女たちの登場人物

前回のページではクレオパトラな女たちというドラマがどうしてこれほどまでに高い人気なのかについて、その理由を「曜日」を切り口に考察してきました。つまり、以前だとドラマというと月曜日でした。それが今では水曜日こそがヒットドラマを生み出す可能性の高い曜日であると説明しました。これはライフスタイルの多様化と、景気の減退化が月曜日をドラマの王者の座から引き摺り下ろしたと見ることができます。つまりクレオパトラな女たちのヒットは水曜日ドラマという時点で、ひとつ有利に働く要素として見ることができます。

もちろん水曜日であれば必ずヒットするということではありません。クレオパトラな女たちが名作ドラマとしてのしっかりとした内容を持っていることが前提です。それでは今回のページでは、クレオパトラな女たちの内容に少し踏み込んでみましょう。ここではクレオパトラな女たちに登場する人物たちにスポットを当てて簡単に説明していきましょう。

クレオパトラな女たちというドラマの登場人物に注目する前に、このドラマの設定に目を向けてみましょう。設定としては先ほども少し述べたように「美」というのがこのドラマの大きなひとつの骨子になっています。その美を強く求め、追い求める女性たちがクレオパトラな女たちには何人も登場します。そして美を追い求める女性たちに翻弄される役柄として若手俳優の佐藤が登場します。佐藤の職業は美容形成外科医です。美容形成外科というと収入の多い花形といっても良い職業です。佐藤はステイタスもあり、収入も多い職業に就きながら、女性たちに翻弄されてしまいます。その姿はユーモラスでありながら、観る人の共感を招きます。それは佐藤という俳優の親しみやすさを最大限に生かす配役だと言えるでしょう。

佐藤が主人公のドラマというと、ヒューマンドラマがヒットしましたが、クレオパトラな女たちの設定はそれとは異なります。クレオパトラな女たちはコメディです。そして佐藤を起用した効果を最大限に生かすために、人々の共感を誘い、たまにホロリとさせる内容でもあります。つまりクレオパトラな女たちはヒューマンコメディという設定になっています。

次回のページではクレオパトラな女たちの人物相関図を見ていきましょう。